タイ

最終更新日 2007年12月24日

立派な仏教建築、おいしい食べ物、穏やかな人たち、まだまだ安い物価。いろいろな楽しみ方があり、世界的にも観光地として人気がある国ですが、私も気に入りました。

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国について

国の概要

国の概要
国名Thailand(英語)、タイ王国
国土タイ王国はインドシナ半島に位置し、北高南低で、チャオプラヤ川が真ん中を通っている。
気候Aw、Am。熱帯で、バンコクは雨季と乾季がある。
人口約6,283万人(2003)。
民族タイ族系、中国系、マレー族、クメール族、少数民族
宗教上座部仏教
首都バンコク(現地名称はとても長い別の名前)
経済状況一人当たり国民総所得7,400ドル(PPP,2003)
時間GMT+7。日本より2時間遅れている。
国番号66

言語

タイ語。文字もタイ文字。

英語は人によるが、バンコクであれば観光地なのである程度は通じるし、地名も英語併記されている。ただし、この英語の綴り方は決まりがないようなので、若干揺れがある。

街には英語の看板が結構ある。誰向けなのだろう?

通貨

バーツ(B)。補助単位があるらしいが、見なかった。

両替

町中に本当にたくさんATMがあるので、困らない。

両替レート
日付場所レート
2007年9月6日クレジットカード(ネット購入)1B=\3.430
2007年9月14日Suvarnabhumi空港、円現金1B=\3.434
\1=0.2912
2007年9月15日クレジットカード1B=\3.426
2007年9月16日Suvarnabhumi空港、円トラベラーズチェック1B=\3.432
\1=0.2947、手数料33B
2007年9月16日キャッシュカード1B=\3.529
2007年9月16日クレジットカード1B=\3.427
2007年9月17日キャッシュカード1B=\3.529
2007年9月17日クレジットカード1B=\3.427

チップ

必要ない。ただし、ガイドを見ると、タクシーでは10B単位で切り上げろ、とある。

食事

もちろんタイ料理。高級レストランがあれば、フードコート、庶民的なレストラン、屋台まである。もちろん、中華などもある。

庶民的なレストランや屋台も行きたかったが、短期で行けなかった。また、食べ物の名前がタイ語でわからないとちょっとつらそう。

ビザ

短期間なら不要。

関連リンク

Wikipedia

タイ王国

バンコク

タイの首都。人口は751万人(1999)。タイ語ではとても長い名前で、略してクルンテープ。

タイ・マレーシア旅行で、2007年9月14日(金)に成田から着き、1泊してから、9月15日(土)にクアラルンプールに1泊し、再び9月16日(日)に戻って1泊し、9月17日(月)に成田に帰国。

Wikipediaのバンコク情報

到着

成田へ

前日も遅くまで仕事をしていて、家に着いてから荷造りを始め、未明までやっていたので、いきなり寝坊してしまった。

いつもは成田エキスプレスを新宿か東京から乗るが、今回はその切符すら買っていなかったので、携帯電話で一番早い経路を検索。その結果、船橋まで行って京成スカイライナーに乗り換えるという未経験のものが良いらしい。

慣れないルートで緊張したが、船橋駅で降り、京成の駅まで到着。しかし、自動券売機にスカイライナーの指定券が見つからず、かつ改札も自動改札で人がいない。ちょっと焦ったがようやく駅員を捕まえて聞くと、乗車券だけ買ってホームに入り、ホームでスカイライナーの指定券を買うとのこと。言われたとおりホームに上がると券売機があり、スカイライナーの指定券を購入できた。一安心。

出発

結局成田空港に着いたのは出発の1時間15分前の9:45。航空券はウェブで航空会社から直接買ったものでチケットレス。荷物も少なく預けなかったので、カウンターで手続をするとすぐに搭乗口まで急ぐ。液体の持ち込みが最初よくわからなくて迷い、出国手続も混んでいたが、搭乗口までたどり着き、11:00発のタイ国際航空TG641便で出発。

となりに座った若い男性は、タイに何回も行っているとのことで、今度は潜りに行くとのこと。少し話をしたが、お互い寝てしまった。

入国

着陸直前に目が覚め、入国カードの配布は寝ているうちに終わってしまったようだが、入国審査場でもらえばよいと思って要求しなかった。窓の景色は田んぼが広がっていて、いつも行っているヨーロッパとはかなり異なる景色。

バンコクのSuvarnabhumi国際空港に予定より少し早めの15:00過ぎに到着。ばかでかい空港で、入国審査場まで結構歩く。入国審査場は混んでいて、端のカウンターで用紙を探すと、なんと"DEPARTURE CARD"と書かれたものしかない。探してみると、1枚だけ"ARRIVAL CARD"とあるものがあったので、唯一の残りかと思って、それを記入。実はこれが間違いだった。

私が"DEPATURE CARD"だと思ったものは、実は"DEPARTURE CARD"のに"ARRIVAL CARD"が折り込まれている。なので、両方書いて、入国審査官にパスポートと共に出すと、"DEPARTURE CARD"のみパスポートにつけて返してくれる、というもの。しかし、私はこの"DEPARTURE CARD"がない"ARRIVAL CARD"のみ提出したのだが、入国審査官は何も言わず、パスポートのみ返したのだった。

空港で一緒に旅行する仲間と合流。みんな到着便が違っていた。両替を済ませ、空港前のタクシー乗り場からタクシーに乗った。タクシー乗り場に係の机がおいてあり、そこで行き先を言うと行き先を書いて運転手を呼んで渡す、という仕組みになっている。手数料がかかるらしく、支払うときにそれを上乗せして払う。また、高速道路を通るがその料金もメーターと別。

高速道路を降りると渋滞。細かい道をぐるっと回って路地に入り、1泊目のホテルであるGrand Sukhumvit by Sofitelに着いた。

宿泊

Grand Sukhumvit by Sofitel

99 Sukumvit Soi 6, Kongtoey, Bangkok 10110, Thailand
電話 +66 2207 9999
FAX +66 2207 9555

泊まってみて

2007年9月14日(金)に宿泊。

Nanaという歓楽街に近く、路地を入ったところにあるために入り口がわかりにくいが、立派なホテル。日本から福利厚生サービスを通じて予約して行ったので3,884.10Bだった。

チェックインをしたら、旅行したメンバーの中で、私だけパスポートにDeparture Cardが無いことに気づいた。というか、外国人旅行者はあるはずだ、とフロントの女性に言われた。空港でくれなかったんだ、と主張すると、納得していないようだったがチェックイン終了。

一人で旅行をするときにはあまり高級なホテルに泊まらないのでちょっと緊張した。中も相当に高級感があり、部屋には入るとソファーがあるスペースと小さなキッチンがありテレビがある。その奥にベッドがあってまたテレビがある。そこから奥にはいると大きなロッカーとバスルームがある。夕方には、室内に果物が準備されていた。食べなかったけど。

Novotel Bangkok on Siam Square

Siam Square Soi 6, Bangkok 10330 Thailand
電話 +66 2 209 8888
FAX +66 2 255 1824

泊まってみて

2007年9月16日(日)に宿泊。

日本から予約をしていたのではなく、空港のホテル予約窓口で、Siam Squareの近くということで取った。ホテルの窓口で若干のデポジット2,000Bを払う形式だった。クレジットカードを出したら、現金はないのか聞かれて焦ったが、結局クレジットカードで大丈夫だった。窓口には女性が二人いたが、片方は結構愛想が良くて、ホテルの名前をタイ語と英語でメモに書いて渡してくれた。

空港からはタクシーで行ったが、混んでいてホテルの近くに来てからずいぶん時間がかかった。

ホテルの中は可もなく不可もなく。910号室という上の階だったので、BTSや周りの建物が見えて眺めはなかなか良かった。朝食は団体客が多いせいか、結構混雑していた。

3,942Bで、デポジットを引いた1,942Bをチェックアウト時に払った。

交通

タイは渋滞がひどい、ということで、やっぱりひどいと思いましたが、公共交通機関の整備も進んでいて、前よりも改善しているそうです。

スカイトレイン(BTS)

高架鉄道で、1999年に出来たらしい。2路線あって、市内中心部のSiamで乗り換えることが出来る。眺めも良いし、観光客にとっては便利な乗り物。

自動販売機でチケットを買って、自動改札を通って乗るが、この自動販売機がコインしか受け付けないので、窓口に両替の列が出来ている。お札も受け付ける自動販売機もみたが、数が少ない。

地下鉄

スカイトレインとは別に、地下鉄がある。2004年に出来たばかりで一路線。BTSよりはちょっと観光地を外れて走っている感じ。

乗り方はスカイトレインとちょっと違って、自動券売機を利用すると、トークンが出てくる。昔のニューヨークのトークンと違って、結構でかい。また、利用の仕方も変わっていて、Suicaのようにこのトークンを自動改札機にタッチして入る。出るときはタッチではなく、トークンを自動改札機に投げ入れて出る。

タクシー

街中を走っていて、かつ安い。更新の規則があるらしく、古い車はない。

チップは原則としていらないらしいが、ガイドを見ると、10B単位で切り上げて払え、ということ。

ぼったくり?

"TAXI METER"と書いてあるメーター制のタクシーがほとんどで、3人で旅行しているときはあまり問題がなかったが、1人で乗ると結構大変だった。夜、一人でホテルに帰ろうとしたら、近距離で39Bだったのだが、50Bを渡したら、"OK?"といってチップにしようとした。拒否して、10Bもらって、1Bだけもらった。

最終日の夕方に、市の中心部からRatchadamnoen Boxing Stadiumにムエタイを見に行こうとしたら、ものすごい渋滞にはまって時間がかかり、160Bもかかってしまった。さらに、200Bを渡したら釣りを全部チップにしようとした。

良いタクシー、悪いタクシーを見分けるのは難しそうだが、1つ気がついたのは、ライセンス。助手席の前の部分に写真と番号入りのライセンスが掲示してあるが、私が難儀したタクシーも含めて、ちょっと怪しいタクシーは、この部分に絵はがきなどが貼ってあって、隠してあったりする。

トゥクトゥク

「アジア」というとテレビで出てきた記憶がある、3輪自動車の後ろにベンチが着いたもの。同行者によると、数は激減しているらしい。確かに街の中心部では見ないが、観光客が多いところだと溜まっている。

料金は交渉制らしくちょっと難しそう。かつ、タクシーより安いとは限らない。ただし、1回乗ってみたが、風を受けて走るのはそれなりにおもしろい。

建設予定はあるようだが、現時点でスカイトレインはバンコクの東から中央までしか来ておらず、王宮などの観光地が集まる西側には届いていない。そのため、それらの地域に行くにはタクシーと並んで、チャオプラヤ川を走るチャオプラヤー・エクスプレス・ボートが便利。スカイトレインのSaphan Taksinで乗り換えることが出来る。

しかし、これは結構難しい。普通や急行など種類があって、路線図では色で区別されている。この色は船に立っている旗に対応している。なので、船着き場で、着いた船の旗の色で目的地に行けるか判断する。乗り込むと、係員がよってくるので行き先を告げて支払う。あるいは、船着き場で払うパターンもある。ゾーン制で距離によって値段が違うようだ。

ややこしいのはツーリストボートというのもあることで、これはガイドが説明をしながら進み、一定額で乗り放題のチケットがあるらしい。1回これに間違って乗ってしまって焦ったが、普通に区間のみの利用も出来るようだ。

それ以外にも、対岸と結ぶ渡し船もあるので、乗り場を間違えないようにしなければならない。

船には乗ってすぐ近くに、「僧侶のスペース」というのがあって、そこは僧侶が乗ってきたときに優先的に譲らなければならない。

バス、バイクタクシー

それ以外にバスもたくさん走っている。しかし、渋滞に巻き込まれているし、冷房がついていないものもあるようで、地元の人ばかり利用している感じ。

バイクタクシーといって、バイクの後ろに乗せてもらう、というなかなかスリリングなものもある。

バンコクの街(その1)

足の裏マッサージ

2007年9月14日(金)に、「木先生の足の裏マッサージ」というものへ。

雨が降り出した中、店の中にはいると、一列に椅子が並んでいて、コースを選んだ後にそこでマッサージを受ける。台湾で受けたものと似ていると言えば、似ていると思ったが、足の裏だけではなく、ふくらはぎのあたりまでマッサージしてくれる。左足の時をやられているときは緊張と痛さで起きていたが、右足に移るころには寝てしまった。

タイスキ

2007年9月14日(金)の夕食はCocaという店で、タイスキ。

タイスキというのは、タイ風すき焼きのことだそうだ。しかし、実物は、すき焼きと言うよりも、普通の鍋に近い感じ。

味の着いたスープが入った鍋がテーブルの中央に準備され、そこに具を入れる。具は自由に注文できて、野菜セットのほか、肉も牛だけというわけではなくたくさんあり、あと、何よりも魚介類が多い。まだぴちぴちしている海老、小さなイカ、つみれのようなものとたくさん種類があって、やりたい放題。

Suan-Lum Night Bazar

2007年9月14日(金)の夜に訪問。いわゆる夜市。店は相当数あって、衣類、時計、アクセサリー、土産物など。まあ・・・。なぜか常識よりもとっても安いブランドものが多数ありました。

2007年9月16日(日)の夜にも訪問し、小さな木の箸置きをおみやげに買った。

Nana Entertainment Plaza

2007年9月14日(金)の夜に訪問。いわゆる歓楽街。たまげました。あけっぴろげで。ただし、現地の人はいなくて、観光客ばかりのようですね。欧米系の人もとても多い。

クアラルンプールへ出発

2007年9月15日(土)、クアラルンプールへ出発した。

前日遅かったので朝食を取らずにゆっくり寝てからGrand Sukhumvit by Sofitelをチェックアウト。タクシーでSuvarnabhumi国際空港へ向かった。

前日のバンコク到着時にパスポートに"DEPARTURE CARD"を着けて返してもらわなかったので、きちんと出国できるか心配だったが、「到着したときにくれなかった」と主張すると、入国審査官を通ったすぐ後ろのコーナーで必要書類に記入し、写真を撮られるだけで問題なく出国手続は終わった。

時間がない中、かなり急いで朝食を食べ(175B)、搭乗口へ。日本から予約していたアジアの格安航空AirAsiaのAK881でマレーシアのクアラルンプールに向かって10:00に出発。

バンコクの街(その2)

クアラルンプールから到着

2007年9月16日(日)に、クアラルンプールのKLIA-LCC Terminalを格安航空AirAsiaのFD3572便で10:40発、バンコクのSuvarnabhumi国際空港に11:45着。

今度はホテルを日本から予約していなかったので、空港のホテル予約窓口で、Siam Squareの近くのNovotel Bangkok on Siam Squareを予約し、タクシーでチェックイン。

Emporiumのフードコート(CENTRAL CHIDLOM FOOD LOFT)

2007年9月16日(日)の遅めの昼食は、BTSのPhrom Phong駅を降りるとつながっているEmporiumというショッピングセンターのフードコート。

入るとカードのようなものを渡されて、各コーナーで食事を頼んで受け取り、食べて出るときにレジで精算する、という方式。

いろいろな料理があったが、せっかくなのでタイ料理、ということでレッドカレーを食べた。飲み物はフレッシュジュースのコーナーがあったので、それを飲むことにした。知らないものを飲もうと思って、Sugar Caneという白いジュースにしたら、サトウキビのジュースで、甘いだけだった。

カレーが85B、サトウキビジュースが35Bで、サービス料が5%で合計126Bだった。

紀伊国屋が入っていたので、地図を買った。JISの規格書が目立つように売っていた。

チャオプラヤ川の色とホテイアオイ

王宮などがある地域にはチャオプラヤー・エクスプレス・ボートという船でチャオプラヤ川を通っていく。

地理の教科書にも出てくる川だから、大河川かと思ったら、結構小さい川で、対岸がすぐに見える。

色は茶色い。ちょうど台風の後の日本の川のような色。アルゼンチンのBuenos Airesのラプラタ川もこんな色だった。海の色も地域によって違いますが、川の色って何で決まるんでしょうね。アイルランドの川もこんな色だった。

チャオプラヤ川で目につくのは、ホテイアオイ。最初、上流から草が引きちぎられて流れているのかと思ったら、浮遊して生きている様子。船着き場にもたくさん溜まっていて、ホテイアオイにしてはばかでかいな、と思ったが、やっぱりホテイアオイらしい。

帰国して調べてみると、ホテイアオイは外来生物(やっぱり)で、もともとタイにはないもの。世界中で繁殖して問題になっているらしい。日本でも問題になっているが、普通に売っている。どうなんですかね。

Wat Pho(ワット・ポー)

2007年9月16日(日)に訪問。ここは寝仏で有名なお寺。

寝仏

巨大な寝ている仏さん。以上。というもの。足の裏に模様があって、そこをみんな見て写真を撮っている。

足の裏を回って背中側に出ると、つぼが壁に整然と並んでいて、そこにコインを入れることが出来る。お金を払ってコインをたくさん受け取り、順番に入れていく。みんな並んでひたすらやっていくので、音が響き、無口になる。どうやら108あるらしいのだが、なぜか途中でなくなってしまった。おかしいなあ。元々渡されたコインが少なかったと思うのだが。

タイ式マッサージ

寺の奥に行くと、平屋の建物があって、そこでマッサージを受けることが出来る。いろいろコースがあって、ハーブを使うとか高いやつもあるが、普通のやつにした。

屋内は通路の両側にちょっと高くなった畳があって、みんなそこに並んでマッサージを受けている。一番奥の更衣室、というかコーナーで着替えて、雑魚寝しているところに加わってマッサージを受ける。

担当したのは小柄な若い女性だった。なんだかマッサージと言ってももむだけではなくいろいろなやり方があって、足を組んだ状態で引っ張ったりとかする。関節技のように痛いのではなく、力がなくても出来るように工夫されているようだ。印象深かったのは、太ももの内側の動脈を手のひらで押さえるもの。多分、100数える間押さえているのだと思う。私も数えていたから。そこで押さえた手を放すと、じわーっと暖かい血が足に流れるのがはっきりわかる。うーん。ちょっと血を止められるのは苦手だが。

気持ちが良かったせいか、うつぶせでマッサージを受けているとき、寝てしまってよだれを垂らしてしまった。起きたらシーツにしっかりしみがついていた。恥ずかしい・・・。

北京ダック

2007年9月16日(日)の夕食は北京ダック。

なんでタイまで来て北京ダック、というのもあるが、安くておいしいということ。北京ダックを食べたのは台湾に行ったときが初めてで、今回は2回目。甘いのでたくさん食べると飽きる気がするが、やっぱりおいしい。

Wat Phra Kaeo(ワット・プラ・ケオ)と王宮

2007年9月17日(月)の朝、ホテルをチェックアウトして荷物を預け、BTSでSaphan Taksin駅まで行って、チャオプラヤー・エクスプレス・ボートに乗る。

乗った途端、前にガイドが立って観光案内を始めたので、間違えた船に乗ったのかと思ったが、ツーリストボートというもので、これでも問題なく行けるらしい。Tha Tienまで行き、Wat Phoの横を通って、Phra Kaeoと王宮へ向かう。

歩いていると、Wat Phoの横で、男に呼び止められた。どこへ行くんだと言うので、Wat Phra Kaeoと王宮に行くんだ、というと「今日は王様が戻っているから中に入れない。それより、ここら辺に行った方が良い。歩いて行くのは大変だ。」などと地図に書き込んで説明する。怪しいので、適当にあしらった。

ようやく着くと、普通に開いている。ほら、やっぱり。入り口から入って歩いていくと、入場券売り場があり、中に入ることが出来る。Wat Phra Kaeoと王宮は隣接していて、この入場券で一度に見ることになる。

Wat Phra Kaeo(ワット・プラ・ケオ)

入ると黄金に輝く塔などの建物が密集している。建物の壁には細かい模様が細工してあって、色とりどりの石がはめられている。また、悪魔?猿?のような人間が建物を支えているような造形や、鳥のような人間などがある。日本の仏教のイメージとはまったく違うイメージ。

あまり見ている人がいなかったがおもしろいのは回廊に描かれた絵で、戦いの場面、猿軍などが描かれている。一応ストーリーがあるらしい。古いもののように思うが、端のほうでは修復をしているのか、絵を書き足している人がいた。

最後に本堂があり、ここはエメラルド仏で有名。入り口で靴を脱いで上がる必要がある。また、写真の撮影は出来ない。仏の前の段に上がると、みんなひれ伏して一生懸命祈っている。仏自体は実はエメラルドではなく、翡翠を彫ったものとのことで、高さは66cmとそんなに大きくない。

王宮

本堂を見終えて、裏側から奥に進むと王宮のゾーンになる。

建物がいくつかあって、中に入ることが出来るものもある。敷地の中央に大きな建物があって、これがChakri Maha Prasat Hall(チャクリー・マハー・プラーサート宮殿)で、現在はレセプション・ホールとしてのみ使用されているとのこと。中は武器の博物館になっていた。

あまりに暑いので、売店でジュースを買ってのみ、それから博物館があるので見た。ここも靴を脱いで上がるのだが、中はとても空いていた。しかし、出ようとすると修学旅行のようなグループが入り口を埋め尽くしており、ちょうど良いときに見られたようだった。

広場のバザー

What Phra Kaeoと王宮を出て、チャオプラヤ川のほうに少し戻ってから賑やかな通りを北に歩いていくと、かなり大衆的な食堂が並んでいるエリアがあった。お腹が空いてきていたし、おもしろそうだったが、メニューも何もなくて、とても注文できそうになかったのであきらめた。

そのまま北に歩いていくと、裏道かと思ったらそうではなくて、タマサート大学という大学の中に入ってしまった。女学生って制服来ているんですね。相当場違いなので、出口から出ようと思ったがよく分からなくなったので、仕方なくまた食堂エリアまで戻って回り道した。

国立博物館に行こうと思ったのだが、行ってみると休み。月曜日は休みなのでした。残念だなあ、と思ってみていると、中年の人の良さそうな男が話しかけてきた。「今日は休みだよ。みんな王様の黄色いシャツを着ているだろう?私は大学で教えているんだ。早稲田大学にも行ったことがある。」という感じ。「これからどこに行くんだ。こっちを見た方が良いよ。」ととても親切に説明してくれたが、何か変な気がしたので、「ごめん。これから友達と会うから時間がないんだ。」と適当なことを言ってあしらった。

このあたり、観光客が多いので、いろいろな人がいるようです。

さて、国立博物館と通りを挟んだ広場はものすごい人混みで何かやっていた。公園の周りには屋台が出て食べ物やいろいろな雑貨を売っている。それをぶらぶらと見てから、広場の中に入ると、ここにもやはりたくさんテントが立って、いろいろなものを売っている。卵とか食べ物が多い。ちょうど金魚すくいのような感じで水を貯めて海老を売っている人もいる。広場中央には机があって、料理を買って食べられるようになっていた。興味津々だったが、終わりかけていたようで、ここもパス。

カオサン(Khao San)通り

さらに北に歩いていくと、有名なカオサン通りに出る。ここはバックパッカーがたむろしている、などと言うが、泊まるだけではなくいろいろな店があって賑やかで楽しい。旅行代理店も多い。観光客ばかり、というか欧米人ばかり。

レストラン、というか食堂もたくさんあるので、そこの1つで食事をした。比較的良いレストランばかりで食事をしていたので、こういうのも悪くないです。シンプルな料理で、味も悪くない。値段も100Bくらいだった。ただし、ビールを頼んだが、これは安いわけでない。

What Arun(ワット・アルン)

カオサン通りからチャオプラヤ川まで歩いて、Tha Phra Athitというボート乗り場まで行った。ここまでの道も結構観光客が多い。

乗り場でどこに行くのか聞かれたので、答えると、乗る船が来たら教えてくれる、というのでベンチに座って待った。

行く方向のボートが来たので乗って、行き先を伝えてお金を払い、また、Tha Tienで降りる。今度は降りた隣の対岸への渡し船に乗り換える。

乗り換えたところから歩いてすぐのところにWat Arun(ワット・アルン)がある。

ここは暁の寺として有名とのこと。寝仏があったり、黄金に輝いたりしているのではないが、塔に登ることが出来る。かなり険しい階段で、はしごを登っているよう。登ってからはチャオプラヤ川が見渡せて、なかなかの眺望。怖いのは、登るときより降りるとき。降りた後に階段を横から見たが、やはり相当急な階段だった。

チャイナタウン

再び対岸のTha Tienに戻ってボートを乗り換え、Ratchawongseで降りてチャイナタウンへ。漢字があふれていて、狭い路地に露天が並んでいる。

チャイナタウンの外れには、Wat Trimit(ワット・トライミット)という寺があり、黄金仏で有名らしい。そこまで歩いていこうとしたのだが、途中で人に話しかけられた。どこへ行くのか聞くので地図を示すと、「ああ、黄金仏だね、ここをこっちに歩いていったところだよ。」ということ。今度はただの親切な人だった。

Wat Trimitはかなりわかりにくいところにある。行ってみたのだが、時間が遅かったのか、お堂は閉められていて、黄金仏は見られなかった。

黄色い人達

いろいろ回っているときに、妙なことに気がついた。歩いていても、BTSに乗っていても、やたら黄色いポロシャツを着ている人が多い。最初は何かのイベントかツアーの集団かと思ったが、どこに行っても街中そんな感じで、かつよく観察すると、シャツのデザインが微妙に違う人もいる。通常の格好だが、ワンポイントで黄色を入れている人もいる。

帰国してから調べたところ、月曜日に黄色いシャツを着て王に敬意を示す、ということのようだ。しかし、全体主義国家でもなく、みんなが自発的にやっているのにこれだけの人が黄色い服を着ている、というのはすごいことだと思う。

タイ式キックボクシング

BTSでホテルに戻り、預けた荷物を受け取り、タイ式キックボクシングを見に行った。バンコクには2つスタジアムがあるのだが、その日によって、どちらでやっているかが違う。この日はRatchadamnoen Boxing Stadiumというところでやっていて、この場所はタクシーでないと行けない。

大渋滞のタクシー

それでタクシーを拾っていったのだが、これが大変だった。最初に拾ったタクシーは、メーターを倒そうとせず、200Bだというので、その場で降りてしまった。

次に来たタクシーは、そういうことは無かったが、走り出してもメーターを倒そうとしないので、話を遮って、"Meter,please!"と3回行って、やっと倒してくれた。また、行き先を告げるとチケットを持っているか、電話で買ってやる、などと言うので無視した。ちょっと怪しかったので、遠回りされないように地図をしっかり見て牽制した。言葉が出来ないし、出発なので大きな鞄を持っていたので、慣れていない旅行者だと思われたのだと思う。

しかし、タクシー、ものすごい渋滞にはまってしまってちっとも動かない。タクシーのメーターは距離時間併用制らしく、走っているときより渋滞しているときの方が、メーターの上がり方が速い気がする。さらに、遠回りしたのか、大きな道で行こうとしたのか、道を知らないのか、スタジアム近くで明らかに遠回りした。「こっちじゃないのかよ」と指摘すると、「Uターンする」と行ったが、出来るところが無くて結構大回りになった。

結局、時間が1時間以上かかって、道も大回りになったので、降りようとするときには、結局メーターは160B近くになってしまった。さらに、200B出すと、この期に及んで"OK?"とか言う。断固"NO"と言うと、渋滞したし、40Bだけじゃないか、とか言う。拒否すると、10Bを出して、これで良い?とか言うので、また断固拒否して、チップはまず釣りをもらってからだ、と強調すると、40B返した。まったく。ただし、いずれにせよ、すごんだりせず、弱気なので強く言うと折れてしまう傾向があるようだ。

スタジアム

スタジアムは周りも全体的に薄暗いが、周りには露店も出ている。

タクシーを降りると女性が近づいてきて、リングサイドのチケットが今なら安いなどと言うが、「時間がない」と断って(本当にそうだが)、窓口でチケットを買う。一番安い3階席で1000Bだった。現地の物価を考えると、決して安くない。

スタジアムの中に入ると、すり鉢状に座席、というか段が着いていて、真ん中にリングがある。なぜか女性と子供も見かけたが、ほとんどが男性。リングサイド、2階、3階と言っても、本当にフロアで分かれているのではなく、単にすり鉢状になった席を金網で区切っているだけ。

リングサイドはほとんど観光客らしき外国人だけだった。どうやら、入り口にいる係員は観光客にリングサイドの券を売り込んでいて、窓口では現地の人に向けて2階席、3階席を売っている、ということらしい。

3階席は現地の人ばかりのよう。大体席の半分くらいの人数が入っていると思われ、全員座れるはずなのだが、みんな立っている。なぜかと言えば、3階席の1/3くらいのところにみんな集まっているから。なんで席があるところに移動をせずに、わざわざ集まっているのかと言えば、周りの人と賭をするためのようだ。試合が1つ終わる毎に、みんな競りのように手で周りの人に合図している。条件を示して賭の相手を探しているようなのだが、見ていても金のやりとりをしているところは見えず、どうやっているのかよく分からなかった。

私はもちろん賭には参加しないので、集団から少し離れたところに座って見た。

入り口で試合予定の紙をもらっており、ここに全試合の選手名、所属ジム、体重が書いてある。全部で10試合もある。

試合はラウンド制だが、時間進行は厳格なようで、1試合はぴったりの時間に終わっている。まず、選手が入場してそれぞれ踊りを踊る。踊りは人それぞれにちょっと違う。音楽はラウンドから少し離れたところに陣取った演奏者が演奏する。ラウンドが始まると、太鼓のようなものをひたすらペンコペンコペンコペンコと鳴らしていて、その中で戦う。

試合はかなりキック主体で、見た試合ではあまりパンチをしなかった。また、クリンチも多くて、KOはなく、判定で決まっていた。

最初のほうのラウンドはまだ静かだが、最後のほうになってくると観客は賭もあるせいか、騒然とした雰囲気になってきて、キックをする度に、「ウー!」「イー!」といったかけ声を観客が声を合わせてかけている。キックの種類によって、このかけ声の種類が違う。

結局2試合のみを見て、スタジアムを出て空港に向かった。

出発

2007年9月17日(月)、タイ式キックボクシングをRatchadamnoen Boxing Stadiumで見てから、前の通りでタクシーを拾い、Suvarnabhumi国際空港へ向かう。来たときとは全然違って、もう渋滞はしていなかった。

空港でチェックインし、空港内のレストランで簡単な食事をした。いろいろな料理があったのだが、最後なのでタイ料理にした。

タイ国際航空TG642で出発。23:10発の予定だったが、乗り込んでから全く出発せず、結局出発は0時を回っていた。どうやら、この便に接続するミャンマーからの便が遅れたらしく、その乗り継ぎ客を待っていたようだ。

出発が遅れたので、定刻より遅れた2007年9月18日(火)の朝8:00過ぎに成田空港着。成田エクスプレスで新宿まで行き、中央線に乗り換えて帰宅。

このページに関するご要望は高谷 徹(toru@takayas.jp)まで